Great Triumphal Archの建設計画が、国家首都計画委員会(NCPC)の投票を8対1で通過した。パリのエトワール凱旋門を参照にしたとされるこの構想、ワシントンD.C.のど真ん中に建てるというスケールで、建設費も完成時期もまだ表に出ていないらしい。
NCPCの「8対1」可決、何を承認して何を承認していないか
今回の票決で承認されたのは、あくまで計画審査プロセスの一段階だった。連邦記念物や首都の景観を変更するには、議会承認を含む複数の審査機関による精査が必要で、NCPCの可決はそのうちのひとつに過ぎない。
トランプ氏はTruth Socialに投稿し、
「グレート・トライアンファル・アーチ建設を8対1で承認してくれた国家首都計画委員会に心から感謝する。」
と謝意を表明。首都の再設計への意欲を改めて見せた格好だが、批評家からは「権力の個人崇拝的演出」という声も上がっている。
コストも図面も非公開——「計画」と呼べるのか
調べてみて引っかかったのが、設計費・工費・完成時期がすべて非公開という点だ。通常、連邦政府が関わる大規模建設では、概算コストの提示が審査の前提となる。それが出ていない段階での機関承認というのは、かなり異例の流れと言っていい。
ワシントンD.C.の景観規制は歴史的に厳しく、建物の高さ制限や記念物の配置には長い審査履歴がある。国家首都計画委員会 NCPCが関与するプロジェクトでも、過去には議会との調整が長期化したケースが多い。今回の構想が同じ道をたどるかどうかは、次の審査段階が分岐点になりそうだ。
この先どうなる
NCPCの承認を受け、次のハードルは議会承認と予算配分の審議になるとみられる。共和党が上下両院を握るとはいえ、首都の景観変更には超党派の反発が起きやすい。設計費や総工費が公開された時点で議論が一気に動くじゃないかという見方もある。建設が現実に動き出すまでには、まだいくつものステップが残っている。