キーウ大規模攻撃が3日連続で続き、金曜未明だけで少なくとも16人が命を落とした。犠牲者の中には子どもが2人含まれ、崩落した集合住宅の瓦礫の下では今も20人以上の行方が分かっていない。救助隊員たちがコンクリートを掘り続けるなか、キーウ市は金曜を「哀悼の日」と宣言した。

ドローン670機・ミサイル56発――一夜の攻撃規模が示すもの

ウクライナのロシアドローンミサイル対応は、ここ数日で限界に近い試験を受けている。ゼレンスキー大統領の発表によれば、木曜深夜から金曜未明の一晩だけで670機超のドローンと56発のミサイルが着弾。迎撃率はドローンで93%、ミサイルで73%と報告されているが、撃ち落とされなかった分が180か所超の施設を直撃し、居住用建物50棟以上に被害を与えた。

火曜夜からの累計では、ロシア側が投入したドローンは1560機を超えている。ウクライナ停戦崩壊から72時間で、これだけの消耗戦を強いられているわけだ。

「一夜の集中攻撃では670機超のドローンと56発のミサイルが同国を標的とした。これは2022年のロシアによる全面侵攻開始以来、最大規模の攻撃の一つである」(BBC News、ゼレンスキー大統領発言を引用)

防空システムが9割以上を撃墜しても、残りの1割が都市部に落ちればこれだけの犠牲が出る。数字を並べるとそのシンプルな残酷さが浮かび上がってくる。

停戦崩壊とウクライナ停戦崩壊後のロシアの「回答」

先週末の一時停戦は月曜に期限を迎え、そのまま消えた。ゼレンスキーはこの攻撃について「戦争が終わりに向かうと信じている者の行動では、絶対にない」と述べ、同盟国にロシアへの責任追及を強く求めた。外交的な言葉を選びつつも、怒りはにじんでいた。

ロシア側からの公式コメントは現時点で確認されていないが、停戦終了直後にこの規模の攻撃を繰り出した事実そのものが、ひとつの「回答」として読める。欧米の外交関係者の間では、次の停戦交渉の見通しがさらに遠のいたという見方も出ている。

この先どうなる

問題は防空システムの消耗ペースだろう。1560機超のドローンを3日間で処理し続ければ、迎撃ミサイルの在庫は確実に減っていく。欧米からの補給が間に合うかどうか、ここが今後数週間の焦点になりそうだ。ゼレンスキーが「同盟国に責任追及を求めた」という言い回しの裏には、追加支援への圧力も含まれていると読んだ方がいい。交渉テーブルは遠く、砲声は今夜も続く見通しだ。